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会社を辞めて旅に出た ~いつのまにか雲南定住~

会社を辞めて旅に出た ~いつのまにか雲南定住~

リス族(中国)


リス族(中国雲南省)

リス族の女性

 リス族はチベットビルマ語族に属し、中国、ミャンマー、タイに住んでいる。中国では雲南省の怒江リス族自治州や迪慶チベット族自治州維西リス族自治県に多くが住み、現在ではキリスト教に改宗したものも多い。
 普段は民族衣装を目にすることは少ないが、伝統行事や日曜の礼拝、マーケットの時などには美しい民族衣装で着飾った姿を目にすることができる。写真は怒江リス族自治州貢山の役所駐車場でたまたま見かけ、お願いして撮らせてもらった。はたして何のために正装していたのかは不明。各地で開かれるマーケットにおいても、ここまで正装した姿は見かけることがなかった。

リス族のマーケットを訪れるには

馬吉のマーケット1  中国では雲南省北西部の怒江リス族自治州を訪れるのが良いかと思う。六庫(リュウク)が行政・経済の中心の町で、大理(ダーリ)からバスで7時間前後(昆明からは約600キロ離れているのでバスだと13、4時間くらいだろうか)。六庫の町中では民族衣装の姿を見かけることは殆どないので、さらに怒江沿いに上流に進んだ村で開かれるマーケットを訪れるのが良いだろう。

 私の場合、福貢(六庫からバスで上流へ2、3時間)で1泊、貢山(福貢からバスでさらに上流へ2、3時間)で2泊、そして福貢~貢山間の村で1泊した。貢山の公安で各村のマーケット開催日を確認したところ、月曜日が馬吉、火曜日が利沙底、水曜日が鹿馬登、木曜日が架科底と匹河、金曜日が称杵、土曜日が普拉底、日曜日がディマロウそして5日・10日・15日が福貢ということだった(匹河、馬吉、利沙底とディマロウは私が確認済みです)。六庫、福貢、貢山にはホテルが多くあるが、これら以外の村には商店が数軒あるだけで宿は殆どない。ただ、お願いすれば民家に泊めてもらえるようで、実際、私も馬吉で民家に20元(夕食は別途5元)で泊めてもらった。

おそろいの衣装で  マーケットには周辺の集落から民族衣装を着たリス族の女性が多数集まってくる。大体、9時か10時頃から人が集まり、3時頃には多くが帰っていく。マーケットでは食料品のほか、日用品、衣料品が売られている。まあ、周辺の集落に住む人々が生活するのに必要なものは大体このマーケットで揃う。また、マーケットは彼らにとって楽しい娯楽でもあるようで、賑やかな雰囲気が漂っていた。
 なお、マーケット開催日は変更の可能性もあるので事前に確認しておいたほうが望ましい。ちなみに、マーケットは中国語で「街天」で通じる。
馬吉のマーケット2 ジャガイモを売る


「滑車にぶら下がり怒江を渡る」光景を見るには

怒江を渡る1
怒江を渡る2
   リス族で有名なのは、怒江の激流上に張られたワイヤーロープを滑車を使って渡っていくことだ。私もこの光景を見たくて、怒江リス族自治州を訪れたのだった。現在でも怒江に架けられている橋は限られているので、橋から遠い所に住むリス族の人々は、対岸に渡るのにこのワイヤーロープを利用している。

 マーケット開催日がこの川渡りを見る絶好のチャンスだ。事前にワイヤーロープが張られている地点を確認し、午前8時頃から待っていればきっと見れることだろう。ただ、その地点を予め教えてもらうのに苦労するのだが・・・(町の住人はよく知らない、実際に利用する人でなくては)。

 私が確認した「川にワイヤーロープが張られている地点」は、六庫からバスで上流に30分ほど進んだ所、利沙底の1キロほど上流、馬吉の1キロほど下流で、これらの他にも六庫~貢山間で少なくとも10箇所以上で見かけた。ワイヤーロープは川のどちらかの岸が高くなっており、その高低差を利用して滑車にぶら下がり渡る。なので、行きと帰り用に2本のワイヤーロープが近くに張られている。場所によっては結構なスピードで下降するようになっていて、見ているだけでもスリリングだ。



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